願い事 83 いわゆるグラマーな方がオ・コ・ノ・ミ!なんですか?」
願い事 83 いわゆるグラマーな方がオ・コ・ノ・ミ!なんですか?」 「食事つっても、死神騒動で弁当は落としちゃったしな。確かこの辺りすぐ近くにコンビニあったよね?俺ちょっと行って来るよ。奈々何食べたい?」 軽くビールを飲み腹も減って来た。 奈々もお腹が空いているだろう。 「奈々が作りますから大丈夫ですよ。少しだけ待ってて下さい。」 「奈々料理出来るんだ!」 俺はちょっとビックリしたように言う。...
View Article願い事 84 美味しい料理で胃袋をガッチリ握るの
願い事 84 美味しい料理で胃袋をガッチリ握るの キッチンで忙しく食事を作る奈々。 冷静になって考えてみるとやっぱりこの状況ってかなり信じられないくらい・・・ハッピーだよな? こんなちょっとやそっとじゃお目にかかれない様な可愛い子と二人っきりで、しかもその子が俺のために料理してくれてる。...
View Article願い事 85 奈々もママみたいになるのかなぁ・・・
願い事 85 奈々もママみたいになるのかなぁ・・・ワインも程よく回り腹も満たされた俺。 目の前には微笑を浮かべた奈々がいる。こんな緩やかな時間がいつまでも続くことを願っている自分がいる。が、この時間は偽りの時間なのだ。本来の空間にこそ二人の真実の時がある。偽りの空間での幸せなど、パスカルの言う『真の幸せ』とは程遠いのだろう。...
View Article願い事 86 奈々はエッチなんかじゃありません!
願い事 86 奈々はエッチなんかじゃありません!手早く後片付けを終える。 共稼ぎの両親の元で育った俺には、こういう事はお手の物だ。 整理整頓は苦手だが洗濯したり、食器を洗ったり料理をしたりすることは比較的苦にならない。「雅樹さんお片付けありがとうございました。なんだかパパを思い出しちゃいました」 「そうだよな、俺はどっちかって言えば、奈々のパパとの方が世代的に近いからな」...
View Article願い事 87 奈々は、絶~対に! ナ・リ・マ・セ・ン・カ・ラ!
願い事 87 奈々は、絶~対に! ナ・リ・マ・セ・ン・カ・ラ!奈々に押し切られ渋々風呂に入る。 が、やはり眠くって仕方がないので早々に体を洗い浴室を出る。 いわゆる烏の行水だ。 眠る前にあまり長く浴槽に入ると目が冴えてしまうのだ。「お風呂入ってきました~」 なぜかテンション高く報告などする俺。「雅樹さん? 出て来るの早くないですか? ちゃんと温まりましたか?」...
View Article願い事 88 ダメです! ソファーではセ・マ・ス・ギ! ですから!
願い事 88 ダメです! ソファーではセ・マ・ス・ギ! ですから!なんだかよくわからないがウキウキしている奈々。この子はきっととんでもなく知性が高い反面、それが故に『自分が理解していることは当然、 先天的 ( アプリオリ )...
View Article願い事 91 奈々! この異空間から必ず抜け出すんだよ!
願い事 91 奈々! この異空間から必ず抜け出すんだよ!「メッセージって・・・電車の中で見た夢のか?」「そうです!...
View Article願い事 92 なぜ奈々が悲しくて泣いたのかを聞かないんですか?
願い事 92 なぜ奈々が悲しくて泣いたのかを聞かないんですか?「奈々・・・記憶が蘇ったんだね」「いいえ、雅樹さん。記憶が蘇ったわけではありません。仮説から最も可能性の高い結論を引き出していきました。その過程でいくつかの事象がきっかけ(トリガー)となって思い出せた記憶もありましたが・・・。」そう言うと奈々は黙り込んでしまった。「 仮説形成 ( アブダクション )...
View Article願い事 93 泣いている女の子が目の前にいたら普通もっと他にすることがあるんじゃないですか?
願い事 93 泣いている女の子が目の前にいたら普通もっと他にすることがあるんじゃないですか?「『奈々?』じゃないです! なんで奈々がこんなにも悲しんで泣いているのか、キ・ニ・ナ・ラ・ナ・イ・ノ・デ・ス・カ? って聞いてるんです! もう!」っとあまりに美しい涙に騙された・・・。いつもの奈々モードに急転回。でも・・・まぁその方が気が楽さ。「あ、いや何でなんだろうなって?...
View Article願い事 99 真実の愛の喜びと不安が交錯している
願い事 99 真実の愛の喜びと不安が交錯しているセラはカフェリンダの一席、ソファーの背もたれに体を預け目を閉じている。「セラ君が瞑想状態に入ったわ」リンダが囁く様に言う。「では静かにしないといけませんね」京子が神妙な面持ちでセナを見つめる。「あ、大丈夫よ京子ちゃん! セラ君こうなったら周りがどれだけ騒がしくても全然影響なく深く入り込んじゃうから。だからこの間は何か無いように見守る?...
View Article願い事 101 まさに『シュレーディンガーの猫』・・・ね。
願い事 101 まさに『シュレーディンガーの猫』・・・ね。カランコロン・・・カフェリンダの扉がまた開く。「リンダちゃん・・・奈々ちゃんは見つかったの?」そう言いながら一人の客が店内に入ってくる。「ドキンちゃん! 来てくれたのね!...
View Article願い事 102 だったら奈々はここにいてずーっと雅樹さんと一緒にいますから!
願い事 102 だったら奈々はここにいてずーっと雅樹さんと一緒にいますから!「奈々はそんなの絶対に嫌っ!」激しい口調でそう俺に言い放つ。 異空間から元の空間に帰った時俺たちは記憶を失くし、その結果離れ離れになる事を示唆した事に奈々が反駁する。 「嫌だって言っても今までの話を総括すればそう言う結論になるだろう?」なだめるように極めて穏やかにそう伝える。「雅樹さんはそれで平気なんですか?...
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