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G20が無難通過なら円安シナリオだろうが、状況は留意 [16 日 08:50]

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無難に終わって欲しいな。
どちら様の要人も(殊に日本の)あんまり余計な事は言わないでね(笑)
世界はひとつ、結局回り回って自分に返ってくるよ~



とれんど捕物帳 G20が無難通過なら円安シナリオだろうが、状況は留意
[16日 08:50]
 

今週はG20を巡る要人発言に諸説紛紛といったところだったが、結局、予想通り収まるところに収まりそうだ。円安と伴に進んだユーロ高に警戒感を示したユーロ圏の一部の国あたりから出てきたと思われるが、円安非難を共有するというのは極めて難しい。
 米国は量的緩和を継続しており、しばらくFRBは日々米国債を購入し積み重ねて行くだろう。また、英国は現状こそ資産購入を停止してはいるものの、再開する可能性は十分にあり、今週、キング英中銀総裁もそれに含みを残す発言をしていた。
 日本がインフレ目標を導入し、大胆な量的緩和を実施しようとしているのは、あくまでデフレ脱却のためであって、建前は円安誘導ではない。今回の円安を非難するということは、日本の量的緩和姿勢を非難することになるため、米英にとっては受け入れ難い相談と考えられる。財務省もがんばって根回しをしたのだろうか、今回のG20は事なきを得そうな気配ではある。
 それにしても今回の件で考えさせられることは、以前も述べたが、政府要人がベラベラと具体的な為替レートを言及するのは如何なものだろうか。金曜日の東京市場でもあったようだが、95円だ、100円だと発言すれば、海外からその水準に誘導したいのではと釘を刺されても仕方がない。自分たちの政策がたまたま当たって胸躍る気持ちは分からない訳ではないが、ほどほどにしておいたほうが得策だろう。

 さて来週だが、G20が無難に通過するとなれば、円安再開というシナリオがごく自然なのだろう。ファンド勢なども、大方、中期的には円安トレンドは続くと見ている向きが多い。週初は一旦円安の方向に動く可能性もありそうだが、ドル円の上値には慎重になりたい。特に95円手前で揉むようであれば、一旦ロング解消も選択肢として入れたいところ。
 今回の円安は昨年11月14日の野田前首相の党首討論での解散発言から流れが出ている。11月14日から本日2月15日まで66営業日あった。クリスマスを除外すれば、65営業日ということになる。この間のピボットベースの移動平均を算出すると86.70/80付近になり、この期間の単純平均でのコストと仮定。もし、95円まで到達となれば、平均値からの上方乖離は9.5%程度となり、10%に近づく。大雑把に言えば、平均的に10%近く儲かっているという計算。流石に急ピッチと思われ、利益確定売りが出ても不思議ではない状況は留意して置きたい。

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